お久しぶりです、看護師の黒澤です。

すっかり秋めいていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

寝ても覚めてもコロナの話題ばかりですが、そろそろコロナと共に生活する「 with コロナ」にすっかり慣れた頃ではないでしょうか?

私は、「コロナでどこにも行けないし…暇だし…そうだ!勉強しよう…」と10月からオンラインでの学習を始めました。

期間は1年…終わるころにはコロナ騒動も終息していることを願うばかりです。

 

さて、そんな私ですが…今日は「漢方」にまつわるお話を書いてみたいと思います。

皆さんは、漢方にどんなイメージをお持ちでしょう?

・身体によい

・副作用がない、少ない

・即効性は低い、ない

こんなイメージを持たれる方が多いのでしょうか?

 

上記のイメージはいずれも正解ではありません。

漢方も薬であり、使用する場合にはいくつかの注意が必要であり、ぜひ自己判断せず薬剤師さんへの相談をお勧めします。

 

ではなぜなのか?簡単にご紹介してみます。

ドラッグストアでもズラリと並ぶ漢方ですが、その成分に注目したことはありますか?

用途別に並んでいることが多く「これかな?」という感じで手にする方も多いと思います。

しかし!漢方で注意が必要なのは、用途ではなく、実は成分です。

例えば良く見かける2種類を例にすると…かぜの引き始めに効く「葛根湯」とこむら返りに使う「芍薬甘草湯」。

用途や名前は違うこの二つですが、実は成分が2種類も重複しています。

漢方の注意点はずばり、この「重複」にあります。

例えば「こうしてみようかな?」とオリジナルの飲み方をした場合、この重複によって思わぬ体調不良や副作用を起こすリスクがあります。

また、漢方 + 漢方 だけではなく、漢方 + 西洋薬(漢方以外の薬)でも、実は起こりやい現象です。

市販薬を例にすると、カタカナ名前の膀胱炎に効く薬や、「代謝をあげて脂肪を燃やす」というラベルの薬、良く目にすると思います。

実はこれらは漢方からできているため、これらに用途別で選んだ漢方に足してしまうと…簡単に「重複」は起こります。

また、速攻性のあるものと、長期的に内服することで効果を得られるものと、効き方も一つずつ異なるため、『漢方だから』と簡単には判断できないのです。

 

いつでも簡単に薬が買える今こそ…

ぜひ餅は餅屋で、漢方については医師や薬剤師へのご相談をお勧めします。

 

★おまけ★

成分が同じなのに 違う使い方をする 漢方を 「小麦粉」と例えた 医師がいます。

小麦粉は、ケーキになり、お好み焼きになり、天ぷらにもなります。

同じ成分(材料)でも組み合わせや分量でその作用(料理)が変わる。

なんとも解りやすい例ですね!